赤岳(天狗尾根)2899m
2019年9月28日(土)~29日(日)
メンバー:たけ(CL・記)、やんやん、なむ
コースタイム:
28日(土)
4:10美しの森→6:25出合小屋→7:20天狗尾根取付き→12:30天狗尾根終了点→13:10キレット小屋
29日(日)
5:55キレット小屋→6:20ツルネ→8:00出合小屋→9:45美しの森
去年から行ってみたかった八ヶ岳東面のバリエーションルート、赤岳の天狗尾根に行ってきました。
当日は14時頃から雨が降る予報だったので予定より1時間早めて美しの森駐車場を出発。
看板に沿って林道を進み、地獄谷に入ります。
ピンクリボンや目印を見失わないように右岸と左岸を何度も行き来し堰堤をいくつも越えると出合小屋に到着。
出合小屋内の中は6テンがギリギリ張れそうな広さで一応外にトイレもあり。
小休止後、沢沿いを進み地獄谷本谷と赤岳沢の分岐を赤岳沢の方へ。
天狗尾根への取付きを少し進みすぎたので戻って、1900mあたりの上がりやすそうなところから取り付きました。
なむちゃんは2日前の鬼筋トレの筋肉痛がひどいようでツラそうですが、樹林帯の結構な急登をどんどん上がると、次第に岩尾根となります。
2460m付近に来るとカニのハサミと呼ばれる1つめの岩峰が見えてきます。
巨大なカニ爪に少しテンションが上がります。
近づいてからロープを出そうか判断することにし、カニのハサミの下まで来て見上げると
草つきでホールドはしっかりあり行けそうだったので、3人ともフリーでハサミの真ん中を直登しました。
次の第1岩峰はいつの間にか歩いて通り過ぎました。
大きな第2岩峰に到着すると、右にロープのついた巻き道があります。
私たちは直登したいので事前に調べた通り左の方へ取り付きを探しつつ行くと、どうやら行き過ぎたようで行き止まりに。
ここからも登れそうだったのでここで登攀準備。右上の岩にハーケン1枚あり。
狭いスペースだったので事前に登攀準備をしておけばよかったです。
西野さんがリードで4~5m程登り、なむちゃん、私が続きます。
はじめの右への巻き道の所から左へ行ったところすぐに登れそうな凸角があったので、
そこが本来の取付きだったかもしれないね・・・と言いながら大天狗を目指して岩峰を進みます。
いよいよ核心の大天狗に到着。スリングのかかった2枚のハーケンがあり、
そこより1段上にも1枚。私たちは上の段からスタート。
全員がリードしたい気まんまんでしたが、今回ありがたいことに起案者の私に譲ってもらえたので頑張って登る。
少し上に1枚ハーケンがあるのでプロテクションをとり、浅いクラック沿いに直上後左から巻きぎみに登ると
大天狗の頂上に出たのでそこで確保。特小無線で連絡しようとしましたが調子が悪く、少し時間をとってしまいました。
下りは、ハーケン2枚+残置スリングの懸垂支点があるので、そこから下りは10~15m程の懸垂。
なお、岩場はどこも巻き道がついています。
核心を終え、最後の小天狗は左からまわりこんだ所から4~5mをフリーで登る。この辺りから霧雨となり少し寒かったです。
狭い小天狗の上で頑張って写真を撮り、ここにも立派なワイヤーの支点があるので下りは念のため懸垂で下りました。
後は縦走路と合流し、今日の宿のキレット小屋に向かいます。
振り返って見る天狗尾根はギザギザで格好よかったです。キレット小屋に到着するとオーナーが出迎えてくれました。
宿泊者は私達を入れて7名のみでとてもゆっくりと過ごすことができました。
夕飯はお釜で炊いてくれた白米とカレーでとっても美味しく、素敵な小屋でした。
翌日は下山のみ。予報に反してとても良い天気でした。
ツルネから東稜を下ります。樹林帯をテープと踏み跡を見失わないように、時々戻ったりしつつ下ります。
道自体はとても歩きやすいふかふかの道でした。
迷いやすいとあった2450m付近の枝尾根はしっかりとピンクテープが巻かれていて分かりやすかったです。
ツルネ東稜取り付きの看板、出合小屋を通り過ぎ、林道を進み、駐車場手前で美しの森展望台に立ち寄り、
日本一のソフトクリームを美味しく食べました。景色がよく写真スポットだと思います。
今回装備は念のため50mロープ2本持っていきましたが、1本のみの使用。
カムも持参しましたが登攀も短かったので、使いませんでした。もっと装備は軽量化できたと反省です。
今回は全員初めてのルートだったので、楽しみに臨みましたが、協力して予定通り終えることができ、とても充実した山行となりました。
これからもバリエーションに慣れるようにいろんなルートに少しずつ挑戦したいです。